親日国のブラジルは心から日本代表を応援“教え子のような気持ち”

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1 2018/07/06(金) 16:55:03.15 _USER9
「ああぁ!」

後半アディショナルタイム4分、ベルギーのFWナセル・シャドリのシュートがゴールに突き刺さった瞬間、頭を抱えたのは日本人だけではなかった。
多くのブラジル人もまた、日本の敗退を心から嘆いていた。なぜなら、ブラジル人はこの試合、日本を応援していたからだ。

ブラジル代表は、数時間前に行なわれたメキシコ戦で勝利して、すでに準々決勝進出を決めていた。
次に当たるのはこの試合の勝者、ベルギーか日本である。
一方はFIFAランキング3位の優勝候補、もう一方はFIFAランキング60位。より与しやすい日本と対戦したいと思うのは、当たり前のことだろう。

ただ、ブラジル人が日本を応援した理由は、決してそれだけではない。

もともとブラジルと日本は縁が深い。
ブラジルは世界で一番、日系人の多い国で、その数は160万人を超えるといわれている。
ブラジル人なら誰もが日系二世、三世もしくは四世の知り合いがいるし、勤勉で礼儀正しい彼らは、ブラジルでも一目置かれる存在だ。
近年では日本に行き来する日系人も増え、ブラジル人にとって日本は、距離は遠いが心理的には近い国のひとつなのだ。

それ以上に、ブラジル人が日本側についた何よりも大きな理由は、「自分たちが日本のサッカーを育てた」という自負があるからだ。

Jリーグの黎明期、日本では本当に多くのブラジル人選手がプレーし、日本に本物のサッカーをもたらした。
それも、そんじょそこらの選手ではない。ジーコ、カレッカ、レオナルド、ジョルジーニョビスマルク、ドゥンガ……みなブラジルのヒーローたちだ。
ブラジル人が多くプレーするリーグは今でも少なくないが、
これほどまでに豪華メンバーがそろったのは当時の日本だけだろう。自然とブラジル人の目は日本に集まった。

また、ブラジルから日本に帰化したラモス瑠偉、反対にブラジルでサッカーを学んだ三浦知良らは日本サッカーにサンバのリズムをもたらしたし、
日本代表もファルカンとジーコという2人のブラジル人監督が率いている。
ブラジル人が「自分たちは日本サッカーのマエストロ(師匠)だ」と感じるのも、ごく自然なことだった。

昔の生徒がどのくらい成長したか見てやろう。
もしかしたら、そんなちょっと上から目線の気持ちがブラジル人のなかにはあったかもしれない。ベルギー戦の試合前までは……。

しかし、試合が始まると、そんな考えはすぐにどこかに吹っ飛んでしまった。日本の見せたサッカーはすばらしかった。

いつしかブラジル人は純粋に日本のサッカーに酔いしれ、与しやすいからとか、教え子だからとか、そんな理由はどうでもよくなってしまった。
この国を勝たせてやりたい、そして、ブラジルと大舞台で戦うところを見てみたいと、思うようになったのだ。

誰もが日本のサッカーに魅了され、気が付くとサポーターはもちろん、

サッカー協会の幹部や、セレソンの選手、監督、コーチに至るまで、誰もが心から日本を応援していた。

>>2以降に続く)

リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180706-00010006-sportiva-socc


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