減収の不安が現実に  経営体力「1年が勝負」、ロアッソJ3降格

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1: 2018/11/28(水) 21:25:13.32 _USER9

 「われわれ1社で支えることはできない。夢と感動を与えてくれるロアッソを皆さんと支えたい」。20日、選手や監督、スポンサーが一堂に会したロアッソ熊本「感謝の集い」。今季からユニホームの胸スポンサーとなった平田機工の藤本靖博取締役執行役員(60)は涙ながらに訴えた。

 Jリーグ参入から12シーズン目の2019年は初めてJ3へ降格する。その不安材料は「カネ」「ヒト」に尽きる。「カネ」にまつわる懸念は、スポンサー離れによる経営体力の低下だ。

 「来年も、共に。」-。平田機工は、熊本の今季最終戦から一夜明けた18日付の熊日に広告を掲載した。J2の22チーム中21位で終えたものの、降格は確定していなかった。その中、いち早く支援継続を表明して波及を期待した。

17日、藤本氏はホームのえがお健康スタジアムで最終戦をスポンサー席で見守った。3-0で愛媛に快勝したのを見届けると、一般席へ向かい、多くのサポーターと一緒に勝利のダンス「カモンロッソ」を踊った。

それから1週間後の25日、J3の2チーム昇格と熊本のJ3行きが確定。「残念です」。支援を打ち出していたとはいえ、降格が現実化し、藤本氏は声を落とした。それでも続けた。「支援する気持ちは揺るがない」

 県も同スタジアム使用料の減免や練習場の優先使用などの継続を約束。アスリートクラブ熊本の永田求社長(67)は「多くの支援がなければ立ちゆかなくなる。本当にありがたい」と感謝する。

 だが、台所事情は明るくない。
広告料や入場料、Jリーグからの配分金などを合わせた営業収入は17年度が8億4000万円。
J2で16番目だった。本年度の見込みも9億円ほど。この数字を来季に維持できる保証はない。J3に下がったクラブは1年目に減収に陥ったからだ。

栃木は3億円減の6億3900万円、富山は2億円減の5億3100万円。メインスポンサーが撤退しなかった大分ですら1・5億円減の7億9700万円だった。

 このため、熊本の役員はスポンサー詣でを繰り返す。「減収をどれだけ食い止めることができるか。変わらない支援をお願いしている」と藏原信博専務(64)はいう。

 収入のもう一つの柱、「ヒト」、つまり観客数も大きな不安だ。熊本の今季1試合平均の入場者は08年のJ2参入後で最低の5269人だった。

 来季のJ3は18チームが参戦。試合数はJ2の42より8試合少ない34になる。J2では、かつてG大阪、今季は大宮とビッグクラブとのカードもあり、観客を集めた。だが、J3に集客力のあるクラブはない。

 注目度が低いリーグだけに、熊本はサポーターのつなぎ留めに必死だ。フェイスブックなどのSNSでPR活動を展開し、集客戦略を練る専門部署を新設する。

 J2の各チームにはリーグから年間1億5千万円が配分される。降格しても1年間は救済措置として8割の1億2千万円が入る。だが、2年目以降は3千万円に激減するという。来季、J2に復帰できなければ窮地に追い込まれるのは確実。永田社長は「1年が勝負」と繰り返す。短い言葉だが、意味は重い。

(2018年11月28日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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