金田喜稔「”とにかく耐える”のが日本のコンセプト。その共通理解が進まなければ、無理にOAを起用しなくても良い」

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1: 名無しさん 2016/07/31(日) 20:41:22.08 ID:CAP_USER9
「Jリーグと同じ感覚でプレーしていては、世界のトップクラスはスペースを見つけて入ってくる」

 リオ五輪前最後の調整試合、7月31日(日本時間)に行なわれた親善試合・ブラジル戦は、金メダル候補の世界トップレベルのチームに、個のスピードや能力の高さを見せつけられた。そういう部分を体感できたのが、唯一の収穫と言える試合だった。

 日本は後半に何本かシュートを打てるようになったが、それは相手が2点を取ってメンバーを代えたり、力を緩めたりした結果。ブラジルが点を取りに来た時は、ほとんど抵抗できなかった。ネイマールをはじめとするブラジルの攻撃陣の能力に、好き勝手やられてしまった印象だ。
 
 そのもっとも大きな原因は、前から奪いに行くディフェンスができていなかった点にある。プレッシャーに行くとかわされ、押し込まれて両サイドのMFが下げさせられてしまう。だから、カウンターも出せずに、ずっと自陣に釘付けにされる。要は、常に相手に先手を取られていた、ということだ。

 前線のファーストディフェンダーがパスコースを限定できていないから、中盤や最終ラインの選手は、ボールの奪いどころを定められなかった。だから、ズルズルとラインが下がって防戦一方になった。

 世界トップレベルの相手との対戦となるリオ五輪では、こういう展開は十分に想定できる。日本は、狙いどころを絞れないなかでの守備を、改めて整理しなければならないだろう。
 
 例えば、簡単に前を向かせないとか、相手にやられてもシュートの角度を限定して打たせるとか、少しでも相手のフィニッシュに制限をかけるようなプレーが必要だ。
 
 ドリブルで中央を割られた1失点目の場面では、ファーストディフェンダーが間合いを開けすぎているのが気になった。また、セカンドディフェンダーもフォローに入るポジショニングが取れていなかったため、あんなに簡単に突破されたのだ。

 Jリーグと同じ感覚でプレーしていたのかもしれないが、それでは世界のトップクラスはスペースを見つけて、そこに入ってくる。守備時の相手と間合いは、今回のブラジル戦を参考にして修正し、局面でより厳しい対応をしなければならない。

まあ、ブラジルのように前線の3人がいずれも非凡なドリブラーで、どこからでも攻められるチームは、そうそうあるものでもない。大会直前のここにきて、『世界には通用しなかった』とネガティブになるのはまったく無意味なので、『このレベルを経験できたのは本大会につながる』と前向きに捉えるべきだ。
 
 ただ、あれだけ圧倒されて守りっぱなしにさせられたら、どんなチームが相手でも、少なくとも1点は取られる。そうならないように、攻撃につなげる形、フィニッシュに持ち込む形を、チームとして明確にしておくべきだろう。
 
 日本が攻撃の形を持っていないと分析されれば、相手は余裕を持って攻撃に人数をかけてくる。反対に、カウンターなりで有効な攻撃の形を示しておけば、不用意に攻め込んでこなくなる。興梠が起点になったり、SBが上がってクロスを上げるなり、誰かが仕掛けてFKで獲得するなり、怖いなと思わせる攻撃を2、3回でもできれば、相手は好き勝手に前に出てこられなくなるものだ。
 
 つまり、ブラジル戦を裏返すと、日本は本大会でいかに攻撃の形を作るか、というテーマが浮かび上がる。
 
 引きっぱなしで耐えるのではなく、チーム全員が共通意識を持って攻撃面での規律を作る。そこが、このチームが勝ちを狙ううえでの生命線になるだろう。
 
 そもそも、このチームはアジアでも劣勢を強いられ、ボールを支配して相手を上回れた試合はなかった。とにかく耐えに耐えて徐々に試合のペースを手繰り寄せ、自分たちの時間帯になったら少ないチャンスをものにしてアジアチャンピオンになったチームだ。
 
 そんなチームが急にボールを支配して圧倒するような戦い方をできるはずがない。その意味で、手倉森ジャパンは自分たちの原点にキチッと立ち返り、まずは受けに回った時でも動じないメンタルと、最後のところで身体を張る懸命な守備。そして、そこからの鋭利なカウンターという自分たちの武器を取り戻したい。
 
 前回のロンドン五輪もそうだったが、オリンピックのような大会は、グループリーグの初戦がことさら重要になる。当時のチームは、初戦で優勝候補のスペインを破り、勢いに乗ってベスト4まで進出した。今回のリオ五輪のチームも初戦をものにできれば、上位進出を狙えるポテンシャルは十分にある。

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