J1昇格POは何をもたらしたか?5年の総括とJ1・J2入れ替え戦との比較

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1: サムライ24時 2016/12/05(月) 18:09:44.24 ID:CAP_USER9
2016年の J1昇格プレーオフを制したのがC大阪だった。J2のリーグ戦を4位で終えたC大阪は準決勝で5位・京都と対戦し1-1の引き分け。決勝は松本山雅FCを倒した6位・岡山との戦いだったが、53分に清原翔平が先制点を決め、1-0逃げ切って昇格を決めている。

J1昇格プレーオフは12年に開始され、今大会が5回目。過去には「同点でも勝ち抜けられる」というレギュレーションが、むしろ上位チームの試合運びを狂わせていた部分もあった。しかしC大阪は2試合とも先制点を取って有利な展開に持ち込み、良い意味でらしくない、安定した試合運びでJ1復帰を決めている。

12年の大分、13年の徳島、14年の山形という過去の昇格チームを見ても分かるようにこのプレーオフには「プロビンチャが番狂わせを起こした」例が多い。リーグ戦で健闘し、力を出し切ったチームが、その勢いで昇格に成功するケースが続いていた。一方のC大阪は昨年、今年と『超J2級』の人気と戦力を擁しつつ、リーグ戦では期待外れに終わったチーム。そう考えると5度目で初めての昇格パターンだった。

1999年にJ2が発足してから、J1とJ2の入れ替えは方式が既に3回変わっている。99年から03年は2クラブの自動入れ替えだった。04年から08年はJ1の16位と、J2の3位による入れ替え戦が行われていた。09年から11年は3クラブの自動入れ替え。そして12年から現行のシステムになっている。ただJ1昇格プレーオフには、今大会で終了となる見込みだ。

J2目線で見ると、J1昇格プレーオフは素晴らしい制度だった。仮に今季のJ2が上位3チームの自動昇格、もしくは3位が入れ替え戦進出という仕組みだったら、やや寂しい展開になっていただろう。例えば第40節を終えた時点で3位・清水と4位・C大阪の間に勝ち点6差、得失点差は『32』という差になっていたわけで、そこで3強が実質的に固まっていた。C大阪は2試合を残して、望みが消えていた。

多くの人が既に指摘をしていることだろうが『6位以内』はJ2の中位勢がシーズン終盤までJ1を意識して戦い切れる程よい目標だった。

一方で過去にプレーオフから昇格した4クラブが、すべて1年でJ2に逆戻りしているという現実もある。タレントの質と経験、それを支える経営規模を欠いた『J2仕様』のクラブがJ1をフルシーズン戦うことは極めて難しい。そしてそういうクラブがJ1からJ2に戻ると、マイナスからの再スタートになる。J3まで降格した大分がいい例だが、徳島、山形も未だに昇格以前の順位に戻れていない。

そういう苦しみもクラブにとっては大切な経験値で、長い歴史の中ではきっとJ1を戦ったという事実が生きてくるだろう。しかしJ1昇格プレーオフには無欲の、逆に言えば準備が出来ていないチームを押し上げてしまう難しさがあった。

まだ正式な発表はされておらず、議論の推移を見守る必要もあるが、J1・J2入れ替え戦の復活という情報がスポーツ紙などから出されていた。来季はJ1が1ステージ制に戻ることで、リーグ戦の終了時期をJ1とJ2で合わせることが容易になる。

入れ替え戦は歓喜と絶望が交錯し、見方によっては残酷な試合になるが、だからこそドラマ性がある。J2の各クラブは『6位以内』という目標を奪われるが、それと同時に地力のないクラブをJ1に上げてしまう抑止が生まれる。

ポストシーズンの一発勝負に多くのものを懸けすぎると、リーグ戦の価値は軽くなる。その一方で入れ替え戦、プレーオフといったイベントは確実に盛り上がる。アメリカの4大スポーツならばリーグ戦終了後のプレーオフこそが『本番』だ。日本でも野球を筆頭にほぼすべてのチームスポーツが、リーグ戦終了後のプレーオフに重きを置いている。

しかしサッカーは世界的にカレンダーが統一され、日程の自由度がない。1年間に52回ある週末使って、20チーム前後でホーム&アウェイのリーグ戦を行い、合間にAマッチデーが入る――。そういうフォーマットがある以上は、そもそもプレーオフに1ヶ月や2ヶ月といった時間を割けない。ただ、そういった中でも効かせられる程よいスパイスとして、J1・J2入れ替え戦の復活はベターな選択だろう。

文=大島和人(球技ライター)

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